社会人になって分かった父親の偉大さ
社会人になって日は浅いですが気づいたことがあります
それは父親の偉大さです
これは私の個人的な気持ちですが、社会人になる前と後での気持ちの変化を感じてもらえれば幸いです。
正月によく祖父母から
「お父さんが一生懸命働いてくれるから大学まできちんと行かせてもらえたんだよ」
って耳にタコができるほど聞かされてきました
祖父母の手前ですので
「分かっているよ」
と言ってはいましたが、心の中では
「俺だって頑張ってるんだよ、父さんだけの力じゃない」
って思っていました
別に父親を尊敬していないわけではありませんでしたが、自分だって頑張っているのにっていう気持ちがどうしても抜けませんでした
母親からは
「働かないとなかなか父親の偉大さっていうものはわからんものだよ」
と言われましたが、私的には父親の仕事の大変さは分かっているつもりでしたし、
「仕事頑張ってくれてるんだなぁ、いつもありがとう」
といった程度の気持ちで感謝したつもりになっていました
父親は自分の仕事についてあまり語るタイプではなかったので、私の方から特に仕事について聞くこともなく、大学を卒業して私は社会人になりました。
社会人になる直前も
「父さんみたいにちゃんと働かなあかんよ」
と母親から言われ、少しイラっとした私は
「そんなくらいわかっとる」
と強めに言い返して、家を出ました。
私もきちんと大学を出ているという自負もありましたし、大きなお世話だという気持ちが強かったんだと思います
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働き始めてもうすぐ2年になります
働き出して一番初めに感じたことは、月曜日から金曜日ってこんなに長いのかっていうことです
仕事している時の平日の一日一日は本当に長く、土日が待ち遠しく思いました
仕事が終わって家に帰ってくるとへとへとですし、次の日も仕事なのかって考えると気分が落ち込みました
仕事でミスをすると家に帰ってもネガティブに考えてしまいますし、ついつい悪いほうへ考えてしまったりもしました
日曜日の夜は平日が来るのが怖いなって思って、寝れなくなったりもしました
今では少し仕事に慣れましたが、当然ながら楽なものではないです
土日は自分の好きなことでもしてゆっくりしたいなぁって思ってしまいます
そんな時父親の顔か浮かびました、、
父さんは大変な仕事を終えた後、疲れた顔を私に見せていただろうか
父さんは私に仕事の愚痴を言っているところを見せたことがあるだろうか
父さんもきっとつらい想いをして仕事をこなしていたはずなのに、家では明るい父親として振舞ってくれていました
自分が仕事をしてやっと気づくことができました
気づき始めると今までの父親との思い出が全て違う角度から見えてきました
貴重な休みを割いて、遠くまで旅行に連れて行ってくれたのに駄々をこねた私を見て父さんはどんな想いだったのだろう?
休みに自分がしたいこともあったはずなのに私のわがままに付き合ってくれましたね
いやな顔一つせずに立派に父親としてふるまってくれたあなたはどんなにすばらしい父親なのだろう
そう思うと涙が止まりませんでした
今の自分ではとてもあなたのように立派にふるまえそうもない
今の私ではとてもとてもあなたに追いつけない、、
そう思いました
もっともっと頑張らないとあなたの大きな背中にとても近づけない
乗り越えなければならない壁の大きさを知りました
そう思うと父親に無性に会いたくなりました
実家に帰ると夜勤明けで少し眠そうな父親がいました
今はまだ父親に感謝は伝えきれません
照れくさいし、なにより近いと思っていたあなたの背中が今は遠すぎます
だけど、いつかきちんとありがとうって心の底から伝えようと思います
あなたが私の父親で本当によかった
最後まで読んでいただきありがとうございました